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すごいのに、残念。

今日中にできるだけ、予定通りの萩に近づこうということは決めた。さて、どこまで走れるか。八幡の日産ディーラーで『COCO充電』にアクセスし、改めて充電スポットの利用可能な時間を調べてみると。

なんと。

下関から長門、萩へと、24時間対応の充電器が飛び石のようにつながっている。海沿いのルートを走って八幡から萩までは150km程度。今のEVスーパーセブンの状況で、絶対に電欠を避けるために40kmを目安に3回の充電をするとして、なんとか「今日中」に萩までたどり着けそうだ。

走りながら宿を探すのは不可能だから、東京のEVクラブ事務局にお願いして、萩で泊まれる宿を探してもらう。

まず、最初の充電ポイントに選んだのは、関門海峡を渡った下関市の公的施設。

【下関市リサイクルプラザ】

前充電地点からの走行距離:52km 旅の総走行距離:6229.4km

市のリサイクル工場を見学できる施設だが、ここの駐車場に設置された急速充電器は24時間利用可能、と紹介されている。

トラブルや事故を嫌い、未然に避けようとする公的施設で、24時間対応してくれているのはありがたい。

到着したのは18時30分過ぎ。すでに駐車場内はほぼ真っ暗ではあったけど、問題なく、充電を開始することができた。

 
でも。

24%で始まった電池残量がなかなか上がらない。

ここに設置されているのは、出力が20〜30kWhの「中速」充電器。詳しいことはわからないが、EVスーパーセブンは総電圧が130V程度で市販EVに比べて低く、大電流を流さない中速充電器では不利になる面があるのかもしれない(正確なことは、もっと勉強しなければ。。。)。

それにしても。

次に予定している充電場所までは40km程度だが、アップダウンなどはわからない。今のバッテリーの状況ではせめて55〜60%くらいは充電しておかないと電欠の不安がある。

結局。

近くのコンビニから別件仕事のファックスを送ったり、校正ゲラのPDFをプリントアウトしたりしながら、30分ごとに制限時間で停止する充電を3回繰り返し。ようやく、充電率が60%になった。

さあ、出かけよう、と思ったら。守衛のおじさんがやってきて、「次の充電の人が来ると困るから、そろそろ終わりにしてくれないか」という。

ちょっと、待った。

誰が好きこのんで、こんな時間に、2時間近くも充電で時間を浪費するものか。次へ移動するための電気が足りないから、やむを得ず居座っているだけだ。

といった趣旨のことをやんわり反論すると「いえいえ、お気持ちはわかるんですが、上司が……」とおっしゃる。

いいでしょう、上司と直接お話しさせてください。

って、ここまでくると、私も少し冷静さを欠いていた。

 
9時5時が常識の役所にあって、急速充電器の24時間対応を実施してくれているのは、とてもすごいし、ありがたいことだ。

私が下関市民で、自宅に帰り着くための電気が少し足りない、という状況であれば、ちょっと30分だけ充電して早々に家路を急ぐだろう。

でも、今はそういう状況ではない。

また、幹線道路沿いの24時間対応の急速充電器には、今の私と同じように、より遠くを目指して走らざるを得ない事情を抱えたEVが駆け込むことが多くなっていくだろう。

同じような出力の中速充電器でも、もっとスムーズに充電できるケースがほとんどだ。

ところが、今回のように、プロトコルの相性みたいなものなのか、充電器の出力を絞っているせいなのか。普通充電に毛が生えた程度にしか充電率が増えないことがある。

もし、電気料金などの理由で出力を絞っているということなら、どうぞ、合理的な有料にして、しっかり充電させてほしい。

 
急速充電器を設置するのは、地方公共団体の「インフラ」と考えるべきだと思う。

でも、利用料金まで税金で負担していただくのは、むしろEV普及の弊害となるトラブルを生む予感がする。

充電サービスの、健全な普及を望みたい。

 


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