洞爺湖キャラバンDailyレポート 木野 龍逸

プロフィール

木野 龍逸

フリーランスのライター兼カメラマン
海外生活での経験から環境問題に興味を持ち、主にクルマの環境問題、次世代車、エネルギー問題、経済と環境の関係等について、国内外、辺境地等での取材を手がける。一般紙、自動車専門誌等を中心に活動中。日本EVクラブ会員。

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2008年06月24日 16:30

遂に八戸を通過。近代EVの性能を侮るべからず

_MG_7513.jpgキャラバン隊ご一行様はさらに進んで八戸に近づく。と、近づくにつれてアップダウンがきつくなってくる。とはいえ、基本は下りのはずなので不安は少ないが、でもR1eはどうなってるんだろう。

岩手スバル二戸店を出てすぐ、キャラバン隊ご一行様は、R1eとiMiEVが泣き別れになり、ご二行様になってしまった。レポーター・ボクの乗ったサポートカーはiMiEVの後ろを金魚のフンのようにくっついて行く。バラけてしまったが、道は一本道だしR1eはそんなに速くないだろうし、すぐに追いつくだろうと思っていた。

_MG_7559.jpgところがである。行けど進めど、R1eの姿が見えない。iMiEVだって、山道で大型トラックをちぎるくらいには、普通に走っている。R1eは、航続距離を考えるとそんなにとばせないはずなんだけどどうなってるんだろうか。ちなみにR1eは津々見さん、iMiEVは国沢さんドライブだ。

なんども書いてるけど、iMiEVはよく走る。こうなると、普段使いに関しては、まったく普通のエンジン車と同じというか、走行性能は凌駕してるし。R1eの場合は、自動車ユーザーすべてを取り込もうとしてるわけじゃないので電池搭載量が少ない。普段使いの場合に余計な重量を背負わないようにしてる。だから距離の点ではiMiEVに一歩譲るが、割り切った使い方ができるなら高効率になるし、走りの性能はそんじょそこらの軽自動車の比じゃない。いやあ、近代EVの性能を侮ってました。

そんなことを考えてるうちに、iMiEVはドンドン、ドンドン、山を下っていく。と、標識に『八戸』の文字が登場。なんとか無事に着いたみたいだ。先行したR1eにはついに追いつかなかった。

このタイミングで、日本EVクラブ舘内代表からケータイに着信アリ。「いま、どのへんだべ?」というから、「八戸まできてます。津々見さんは見えませんけど」というと、「どっかにいっちまったんだべ」とのこと。どっかには行ってないだろうが、見えないからわからない。

なんていう冗談が出るほどに、みんなに少し余裕が出てきた。津々見さんはというと、とっくにイエローハット八戸店に到着していて、「エコドライブしてきたよ」と笑っていた。「速い人ってのは、エコドライブもうまいんだよ」というのは国沢さん。

ちなみにこの区間、国沢さんは3人乗車のiMiEVで、1kWhあたり10km超走るという、超低燃費走行だったそうな。三菱の担当者は、「このままいったら240kmくらい走っちゃいますよ」。なんだ、航続距離伸張のカギは、エコドライブの普及だったか。これができれば燃料費は1kmあたり0.7円くらいになる。恐るべし低燃料代だぞ、電気自動車。

_MG_7532.jpgイエローハット八戸店では、雨が本降りになったこともあって、ピット内でCO2削減お願い短冊が鈴なりになった笹を受け取り、記念撮影をした。これがホントに鈴なりで、けっこう重そうなんである。

それにしても東北に入ってからは、自動車用品店といえばイエローハット、というくらいな寡占状態。もし充電場所があれば、買い物ついでに充電したり、充電ついでに買い物したりできるし、数も多いからいいんだけどね。

さて、キャラバン隊ご一行様はフェリーに乗るため、早めの時間でイエローハットを辞去。八戸フェリーターミナルに向かった。けっこうな雨が降っている。誰かが「海は荒れてるな」といった。シャレにならん。苫小牧着は深夜1時頃。荒れればもっと遅くなる。うわ~、大丈夫か、洞爺湖キャラバン隊?

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