防災とEV

愛知支部/井戸田 幸子

ここ2年ほど、まさかのコロナに苦しめられ、本部のイベントにできる範囲で参加するほかは支部のイベントも開催できず、愛知支部副代表主催のzoomミーティングの参加や電話連絡等で、互いの無事を確認しています。
そこに今度は、ウクライナのまさかが。

その上に愛知では、南海大震災がいつ発生してもおかしくないと週刊誌で報道され、震度3程度の軽微な地震も何度か発生しています。ですので愛知支部では、防災を意識せざるを得ません。その影響から今年の方針は、EVの独立電源の確保がテーマになります。ソーラーパネル等の独立電源の情報を集めて広報をしていくつもりです。

私が考える未来の車

愛知支部/水野 友夫

未来に生き残る車はどんな車だろう。
以前から言われていた『CASE』(「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリングとサービス)」「Electric(電動化)」に自動車業界は確実にシフトしてきています。電動化(EV化)は大きな変化ですが、自動運転とシェア&サービス化は自動車文化そのものを変えていくと思います。CASEを突き詰めた進化の先にある「MaaS」(「Mobility as a Service」/“移動”自体をサービスととらえる)は、車の在り方を変えてしまいます。

東京モーターショー2019にて、トヨタが一人乗りのMaaS車両「e-4me」を発表した(トヨタwebサイトより)

東京モーターショー2019記者会見にて、e-paletteより登場したトヨタの豊田章男社長(トヨタwebサイトより)

これらはもはや車ではなく電車に近い。自分が所有して運転するものではありません。必要なときに必要なぶんだけ使うのが社会として無駄がなく、環境負荷も小さく、何よりユーザーのお財布に優しい。近い将来自動運転が実用化され、本格的な移動サービス(配車サービス/携帯電話で無人タクシーを5分以内に呼び寄せる等)が実施されれば、車を持たない生活もごく普通になるでしょう。

では、そんな時代に個人が持つ車とは???
今後個人で必要な車の一つに、災害時の避難装備としての車があります。
避難生活時のパーソナルスペースの確保、避難時の家族のベースキャンプとしての車。充実装備のキャンピングカーが、理想形の一つです。EVのキャンピングカーがベストです。それはEVが災害時、ガソリン車より有利だからです。
EVは、
①EVそのものを大容量電池として使うことができる。
②電気は災害発生後、ほかのインフラより早く復旧しやすい。また、コンセントがあれば、自宅で充電でき、充電ポイントは無数に存在します。
しかし、巨大地震で電気インフラの復旧が1か月以上に及んだ場合、今のEVでは対処できなくなります。たとえ100kWの電池を積んでいても、溜められる電気は限りがあります。EVといえども電気がなければただの箱です。それで私は発電システムを車載することを考えました。

それがこのソーラー発電システムを積んだMiEVトラックです。これは晴れてさえいれば、電気と移動の足の確保ができます。自ら発電した電気で充電し、自給自走を実現できます。

今年は、このソーラー発電システムをバージョンアップしていきます。
①発電能力UP(MAX出力1.10kW ➡ 1.76kW)
②ソーラーパネル架台下のスペースに、キャンパーシェルを取り付ける。
③製作活動を、SNSにて積極的に発信していく。

よろしくお願いします。

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