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残念な、しまなみ海道

倉敷の三菱自動車工業水島製作所を出発し、今度は尾道を経由して「しまなみ海道」へ。

しまなみ海道は、広島県の尾道市と愛媛県の今治市にかけての瀬戸内海に、連続する島々をつないで結ぶ道のこと。かつては、それぞれの島を通る風情満点の道だった。今は、一気に走り抜ける高速道路ができている。

しまなみ海道のルート上には、因島に1カ所、急速充電器が設置されている。

【因島モータース】

前充電地点からの走行距離:82.6km 旅の総走行距離:4186.8km

『ココ充電』には「ウインド・カー中国東 因島ステーション」と表示されているが、これは古い情報で、ウインド・カー中国東はもう倒産してしまったらしい。

今は、地元で自動車修理業を営む『因島モータース』が急速充電器のサービスを引き継いでいる。

 
ナビゲーションが示す場所に到着すると、そこはすっかり普通の自動車整備工場。いったいどこに充電器があるのかわからなかった。

事務所で充電したい旨を伝えると。

あった。

幾重にも自動車が停められていた事務所前の駐車場に、EV用の充電器。

正直、あまり活用されないから、仕事で使うクルマを充電器の前にがんがん停めちゃってるのかな。

あちゃああ、と感じた。

でも。

社長の毛利正行さんと、奥さんの栄子さんにお話を伺って、あちゃああな思いは吹き飛んだ。

 
ここに充電器が設置されたのは、「もう4〜5年も前のこと」。日本全体でみてもかなり早い時期に設置されている。

広島県のEVタウン推進事業に公募して、しまなみ海道に訪れる観光客にも利用しやすい場所、ということで、設置が決まり。県との約束で5年間は無料で利用できるように協力しているという。

今は観光のシーズンオフで、今日は雨。利用する人はいないだろうと前に関係ないクルマを停めていたが、観光シーズンには県外の人を含めてかなりの利用者が訪れる。

いろいろと話してみると。

毛利さんは、EV普及にも熱意をもって、EVユーザーへの理解も深い方だった。

一応、工場の営業時間だけの充電サービスと公表しているが、自宅はすぐそこだし、事前に電話をもらっておけばいつでも使えるように「スペースを空けておいてあげる」らしい。

 
なるほど。

EV充電インフラの普及は、基本的に自治体主導で、公的に進めるのがよいのでは、と思っていたが、毛利さんご夫妻のように熱意と理解ある方が、個人的に面倒をみてくださる感じも悪くない。

設置されていたのは、おそらく、出力が20kWh程度の「中速充電器」だった。

到着時の電池残量は29%。たっぷり1時間ほど充電したが、69%までしか入らなかった。

ここから今夜の宿の千年松まで行って、明日、今治で充電するまでには65kmくらいは走ることになるだろう。

ぎりぎりだ。

ということで、石井昌道さんに、お得意のエコドライブでEVスーパーセブンを運転してもらうことにした。

今治の充電器まで、何%の残量を残してたどり着けるか楽しみだ。

あ。

たどり着けない可能性もあるけど、それは考えないことにしておこう。

 

それにしても。

しまなみ海道で、これでもかってくらいの夕景と出会うためにルートの計画を立てたのに。

雨のせいで、すっかり残念なことになってしまった。

悔しいから、残念なしまなみ海道の写真も撮ってみた。

 
これはもう神様が、

また、しまなみ海道に旅してこい、ということか。

 


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