洞爺湖キャラバンDailyレポート 舘内 端

プロフィール

舘内 端

私たちの生活の中で十分に使えるEV。そのことを多くの人たちに知っていただきたい。
EVはきっと、世界の人々を地球温暖化防止活動に結びつける架け橋になれる。私はそう信じています。

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2008年06月21日 17:57

みなさんからのメッセージやご意見を待っています。

出発式は、レポートにもありますように、大変な盛況でした。急にEVが人気になって、戸惑っているというのが本音です。

 

では、日本EVクラブを創立した1994年当時はといいますと、これが意外にEVに対する関心が高かったのです。今から15年も前のことです。

その背景には、米国のカリフォルニア州のZEV規制がありました。ゼロエミッションビークル法といわれたこれは、いわばEVの強制導入法でした。

確か年間2万5千台以上カリフォルニア州で自動車を販売するメーカーは、販売台数の3%、5%、10%と順次、EVの販売台数を増大させないとペナルティを科せられるというものでした。

 

そのこともあって、トヨタ、ホンダ、ニッサン、GMが本格的なEVを生産し、リース販売をしたということがありました。トヨタ、ホンダはニッケル水素電池、ニッサンはリチウムイオン電池と、いずれも高性能EVでした。これらが国内にも導入されたことで、EVへの関心が高かったのだと思います。

そうしたブームを背景に、みんなで手作りのEVを作ろうと始まったのが、日本EVクラブでした。一時期の会員数は900人近く、大盛況でした。

 

しかし、今回のEVへの人気は、少し違うように思えます。
最大の違いは、ガソリン代でしょう。当時はたしかリッター80円から100円だったと思います。
現在は、この年末には200円になるともいわれますから、当時の2倍からの値段です。
EVに対する経済的な関心の高さがまったく違うと思います。
それから94年当時は、まだ地球温暖化の何たるかもほとんど知られていませんでした。信じるも信じないもなく、まったく知らなかった人が多かったのではないでしょうか。

 

現在は、連日のように地球温暖化のニュースが流れていますし、実際に生活の中で感じることも多くなっています。CO2排出量が大変に少ないEVに関心が高まるのは、当然でしょう。

3つめの違いは、生産台数と価格です。94年当時のトヨタ、ホンダ、ニッサンのEVは、大変に高価でした。しかも、生産台数も1000台にも満たない少量でした。

 

しかし、今回は、たとえば三菱自動車工業は2010年には1万台を目指すともいわれていますし、ニッサンは年間2万台近い台数のEVに必要な電池の量産体制を構築するといわれます。そして、価格も数年内には200万円を切るのではないでしょうか。

 

EVは、環境に良いというイメージだけの次世代車から、

現実のクルマになりつつあるというのが、私の感想です。

 

しかし、実際にEVを生活の中で使うには、ユーザーの少しばかりの慣れと工夫が必要です。

ご自分の生活の中で使うとしたら.....という思いで、

今回の旅をご覧頂けるとよろしいのではないでしょうか。

 

 


 

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