第2回EV一番塾2013開催

2013年6月23日(日)9:30〜17:30

日本科学未来館(東京・お台場)にて開催

日本EVクラブでは、これまでのEV講習会をリニューアルし、実践的なEV塾である「EV一番塾」を開催します。より深くEVを学びたい人たち、超小型車を検討したい人たちに向けての塾です。その第2回を日程を変更して6月23日に開催します。

さる3月2日に開催しました第1回EV一番塾は、おかげをもちまして大盛況でした。第2回は、第1回を踏まえて、さらに詳しくEVの世界に踏み込みます。数式等が出てきて、多少難しいかもしれませんが、できる限り平易に解説しますので、がんばってご聴講ください。とくに今年の日本EVフェスティバルに出場を予定されている方は、ぜひご参加ください。

テキストは、第1回のものと新たに制作するものを使います。基本的には第1回のテキストをより詳しく解説するということです。第2回のテキストは第1回のテキストの副読本といった位置づけです。
仕上げの塾にあたる第3回は、2014年1月25日に開催する予定です。3回の塾を受講された方には修了証を差し上げます。いつの日か、修了証を持ったみなさんとEVでル・マン24耐に挑戦しましょう。

●お申し込みはこちらの専用フォームから

EV一番塾は……

【1】EVをバランス良く仕上げる方法を学びたい人たちのための
「日本EVフェスティバルで1番になろう塾」

【2】改造車検を通ってナンバー交付を受けたい人たちのための
「ナンバー車検で1番になろう塾」

【3】もっと自分のEVを速くしたい人たちのための
「学生フォーミュラーEVで1番になろう塾」

【4】超小型車を学びたい、作ってみたい人たちのための
「超小型車の実際と設計塾」

の4本立てとなっています。

【開催概要】

開催日時:2013年6月23日(日)9:30〜17:30(受付9:15〜)

開催会場:日本科学未来館
(東京都江東区青海2-3-6 Tel: 03-3570-9151)

主催:日本EVクラブ

参加費 :1人16,000円(日本EVクラブ会員:15,000円) 
第2回テキスト:3,000円 (第1回テキスト3000円)

※当日、受付でお支払いください。

定員:50名(申込受付順、定員になり次第締切ります)

申込み方法:日本EVクラブホームページからお申し込みください。
※お申し込みはこちらの専用フォームから

締め切り:2013年6月18日(火)

参加のご案内は6/19(水)以降にメールにてお送りします。
(info@jevc.gr.jpからのメールを受信できるように設定してください)

問い合わせ先/申込先:日本EVクラブ事務局
156-0043東京都世田谷区松原2-20-10-401
TEL:03-5376-8446 FAX:03-5376-5310 info@jevc.gr.jp

【今回の構成】

今回の構成は各塾に共通する項目を中心に講義を行います。

1.タイヤ理論「速さと省エネ」
2.モーター/バッテリーと動力性能
3.タイヤか,
モーター/バッテリーか。日本EVフェスティバル勝利の秘訣

4.車検で一番になろう
5.EVスーパーセブンはこうして車検に合格した(体験記)

【時間割】※予定

【第1時限】タイヤ理論 「速さと省エネ」
9:30〜10:30  講師:舘内

【第2時限】モーター/バッテリーと動力性能
10:45〜12:00 講師:舘内

【第3時限】タイヤか,モーター/バッテリーか。日本EVフェスティバル勝利の秘訣
13:00〜14:00 講師:舘内/森

【第4時限】車検で一番になろう
14:15〜15:45  講師:福田/森/舘内

【第5時限】EVスーパーセブンはこうして車検に合格した(体験記)
16:00〜17:00  講師:中里/舘内

17:00〜17:30  Q&A 講師:舘内ほか

【詳細】

1.タイヤ理論 「速さと省エネ」
タイヤの抵抗には、直線を転がる際の「転がり抵抗」とカーブを曲がる際の「コーナリング抵抗」があります。これらの抵抗を小さくしたタイヤが「エコタイヤ」あるいは「省エネタイヤ」と呼ばれます。
しかし、サーキットはいうまでもなく、曲がりくねっています。ここを速く走るには、直線で速いだけではなく、コーナーを速く曲がることが大事です。コーナリング性能の鍵を握るのはタイヤ性能であり、タイヤの特性をしっかり把握したシャシー・セッティングです。必ずしもエコタイヤが速いわけではありません。
一方、サーキットを効率よく走り、エネルギー消費を抑えるには、速度の増減をなるべく抑えることが大事です。自動車がもっともエネルギーを消費するのが加速時だからです。そのためには、コーナー手前での減速を少なくし、コーナリングスピードを高め、脱出速度を高め、加速の割合を少なくする必要があります。コーナリング性能に優れたハイパフォーマンスタイヤの出番です。
この2つのことから、速さと電力消費量の少なさを競う日本EVフェスティバルで勝利するには、タイヤの特性をしっかり把握し、適切なタイヤを選択し、その性能を引き出すシャシー・セッティングが重要といえます。また、一般道路でもこの理論は通用します。
この塾では、このようなタイヤの特性について学びます。これは日本EVフェスティバルでも、学生フォーミュラーEVでも大切な理論です。
講師:舘内端

2.モーター/バッテリーと動力性能
第1回で学んだ内容をより詳しく学びます。モーターの最高出力は、モーターだけでは決まりません。最高出力を出すために必要な電力をバッテリーが供給できて初めて可能になります。
また、モーターの効率は高回転時にもっとも高くなります。省エネ運転をするのであれば、低速ギアを使ったり、最終減速比を大きくしたり、小径タイヤを使うことが有利です。
モーターは重いほど、大きいほど効率が良くなります。省エネ運転には大きなモーターがお勧めです。
一方、内燃機関ではなるべく低回転で、小さなエンジンを使うのが有利です。エンジンとモーターでは、省エネ方法がまったく逆になります。
では、コンバージョンEVやERKでは、どのようなモーターを選べば良いでしょうか。モーター選択には、モーターとバッテリーのコンビネーションを基本に、動力性能曲線を製作する必要があります。その方法を学びます。
講師:舘内端

3.タイヤか、モーター/バッテリーか。日本EVフェスティバル勝利の秘訣
第1回の塾で学んだ「ラップタイムシミュレーション」の図をより深く学びます。日本EVフェスティバルでは、タイヤに重点を置くか、それともモーター/バッテリーに重点を置くか。リベンジを果たすにはモーター/バッテリーか、それともタイヤ選択が大事か。
また、日本EVフェスティバルの勝敗を決するものにバッテリーの電力量があります。少ないバッテリーにより多くの電力量を蓄える方法についても学びます。
以上は、学生フォーミュラーEVでも役に立つノウ・ハウです。
講師:舘内端/森修一(トヨタ東京自動車大学校)

4.車検で一番になろう
日本EVフェスティバルにかぎらず一般車検も加えて、車検合格の秘訣を学びます。
また、コンバージョンEVや学生フォーミュラーEVのモーターやバッテリーの選び方についても伝授します。
講師:福田雅敏(東京R&D)/森修一/舘内端

5.EVスーパーセブンはこうして車検に合格した(体験記)
2012年7月から、コンバージョンEVの車検が大変に厳しくなりました。非常に技術レベルの低い改造EV講習を行い、コンバージョンEVを製作した一部のEV事業者がいたこと、これに対して電気自動車普及協議会が自主的なコンバージョン・カイドラインを制作したこと等を受けて、国土交通省が制作した規定が大変に厳しくなったということです。自ら製作し、自ら使うことを主目的とした日本EVクラブ会員のコンバージョンEVの製作にも影響があり、大変に苦慮しています。
その中で、車検合格に向けてがんばっている会員がいます。急速充電日本1周の旅にでかけるEVスーパーセブンを製作する東北自動車・エコブリッジです。その体験を語っていただきます。これから車検合格を目指す人たちには、大変に参考になるでしょう。
講師:中里明彦(東北自動車・エコブリッジ社長)/舘内端

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