DSC06196.jpg DSC06194.jpg DSC06199.jpg

充電できない!

ついに、最悪の事態が訪れた。

急速充電器のスタートボタンを押しても「異常発生」になってしまい、充電できなくなってしまったのだ。

場所は、鳥栖市内の『ファミリーマート基山長野店』。前の充電スポットである佐賀市内のディーラーからは40kmほどの距離しかない。

でも、福岡市内まで走るとさらに30kmほどあって70km超えになる。都心部をぎりぎりの電池状態で走るのはやや不安なのと、佐賀県内ではやけにコンビニ駐車場に充電器が設置されているのが気になっていたので、その使い心地を確かめるためにも、コンビニ駐車場で充電しておきたかった。

レジで500円を支払い、鍵を受け取って充電開始。

ところが、異常発生、である。

 
何度か接続し直したりしてチャレンジしたが、やはり充電はスタートしない。こうなったら、なんとか今の電池状況のまま、福岡市内のホテルを目指すしかない。佐賀市からの走行距離は合計で70km強だ。ここで充電できると思っていたから高速をかなり走ったのが気になるが、ここから節電運転をすればなんとかなるかもしれない。

いや、なんとかするしかない。

 
今日はここまで国沢さんにセブンのハンドルを託してきたが、ここから福岡市内までは、まがりなりにも日本を半周以上このクルマで走ってきた私が運転を交替し、超節電運転にチャレンジすることにした。

もし、再び電欠で止まったら、最悪は旅中断、なんて事態になるかもしれない。そこは、メインドライバーとして旅を任されている私がその責をかぶるのが筋であると考えたからだ。

走るのは国道3号線。

幹線道路で流れはそれなりに速かったが、ほかのクルマの流れに動じるわけにはいかない。

じっくりと、でもあまりにもほかのクルマの迷惑にはならぬよう。

少しでも下りがあれば、クラッチを切って回生ブレーキをオフにして車速をあげ、ブレーキを踏むかわりにクラッチをつないで回生ブレーキで減速し。

決死の節電運転の甲斐あって、なんとか、数時間前に予約を入れた天神近くのホテルに到着。

まずは、一安心したのだった。

あとは、明日、いくつかのことをやってみてから考える。

 

 
それにしても。

コンビニの駐車場ではすぐ隣に駐車していたトラックが、ずっとアイドリングだか発電機だかの轟音を響かせていた。

こうやってずっとEVに乗っていると、エンジンの音がとても野蛮に聞こえる。

あと。

充電できなかった旨を話すと、支払った500円は返却していただけた。申し訳ない。

で。

佐賀市内のコンビニに急速充電器が多いのは、佐賀選出の代議士である原口さんが、民主党が政権を担っている時代に旗を振って整備が進められたもの、との噂を聞いた。

政権はどうあろうと、急速充電器整備のように、モビリティの根幹に関わる政策は、ぐりぐりと進めて欲しいと思う。

 

 
で。応援ドライバー。

国沢さんの担当は福岡まで。

今夜は、次の担当である斎藤慎輔さんと合流だ。

でも、この日の朝には福岡入りしていた斎藤さんは、レンタカーで唐津や呼子を巡っていた、ということで。

おおまかに約束していた夜8時になってもホテルに戻っていらっしゃらいない。

やむを得ず、国沢さんとは別行動で食事に行っていただいて。

斎藤さんと私はホテル近くの焼き肉屋さんに行って、明日から、予想される苦難について説明したのだった。

どうなる、EVスーパーセブン。

大丈夫か、急速充電の旅。

なんだか、旅は佳境である。

 


コメントをどうぞ