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充電器があるホテル

2013年11月1日。

屋久島の朝は早い。まだ真っ暗な午前4時ごろには、日帰りの縄文杉登山を目指す人たちが起き出して、おにぎり弁当を背負って出かけていく、という。

私自身は、3回目の屋久島ではあるが、縄文杉や宮之浦岳には一度も登ったことはない。「次は必ず」と思いはするが、結局、今回も一泊二日のあわただしい屋久島の旅になってしまった。

島では安房という港の集落に宿泊した。選んだのは、屋久島グリーンホテル、に付属した素泊まりの宿『エコホテル ソラ』。本当はグリーンホテルを宿泊先の候補に挙げていたのだが、鳥塚さんが予約を取ろうとしたらすでに満室だったということで、素泊まりの宿に変更した。

グリーンホテルを宿泊先としてリストアップしたのは、この宿の駐車場にEV用の200Vコンセントが設置されたというニュースを見たからだった。

エコホテルソラは隣接した系列の施設だから、寝ている間にアウトランダーPHEVを満充電にすることができる。

が。

前夜、チェックインしたときにはそんなことをすっかり失念していた。

午前3時に起きて、抱えてきた締め切りの原稿を書きながら、「そうだ、充電だ」と突然思い出した。

ので。

朝6時。

グリーンホテルに行って充電をお願いした。

200Vコンセントでの充電は有料で、1回600円。施設使用料の500円に、フロント横の売店で選べる100円の絵はがきが付いてくる。

6時にはまだ売店が開いていなかったので、9時前、充電を終了しに行った時、畏敬の念をこめて縄文杉の絵はがきをいただいた。

充電が有料なのはグリーンホテルに泊まっていないからかと思ったが、フロントの方に伺ってみると、宿泊客でも同様に600円ということだ。

絵はがき分100円の意義はよくわからないけれど。

無理せずに充電を有料で提供するのは妥当な選択といってもいいだろう。

なぜなら。

ちょっとこじつけっぽくはあるが、これからEVが普及していくときに、「充電の電気代はタダだから」という誤った思い込みが広がってしまうのはよくないと考えるからだ。

それに、充電は有料がスタンダードになることで、宿泊施設への200Vコンセント設置が進みやすいかもしれないし。サービスで「無料」を宿のセールスポイントにする「余白」が生まれる。

なにごとも、少し余白があるほうが面白い文化が育つ。

また。

賢明な、EV乗りたるもの、さまざまな面でバランスよく生きるべきだと思う。

 


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