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午前5時20分の出会い

午前4時過ぎ。前日の旅ブログを書くのを中断して、伊勢神宮の早朝参拝へ出かけてみた。宇治橋前の駐車場に着いたのは5時少し前。まだ、宇治橋に至近の駐車場は開いていない。さすがに人やクルマは少ないので、鳥居前の一等地にEVスーパーセブンを置いて写真撮影。通りかかった軽トラのヘッドライトに照らされて、いい感じの写真が撮れた。

そういえば。

「撮る」と入力する時に、「獲る」とか「採る」などの候補が表示されて誤変換しそうになることがある。こういう時の写真撮影は、まさに「獲る」感じ。シューティング、とはよくいったものだ、と思う。

で。

まだ真っ暗な参道を歩いて正宮へ。一度、カップルを追い越したけど、前後にほとんど参拝の人の姿はなく、自分が踏みしめる砂利の音だけが心に響く。伊勢神宮に来るのは何度目だろう。宇治橋から正宮へ続く、深淵な杉並木の参道は大好きだ。今日はまだ真っ暗で、傍らを流れる五十鈴川の水面が見えないのが口惜しい。

正宮で参拝し、石段の下から写真を撮ろうとしていると。。。

母親と娘二人、の参拝客が、記念写真を撮ろうとしていた。三脚などはお持ちでなく、ひとりは写真から外れて撮影役になるわけで。

「撮りましょうか」と声をかけたところから、いろいろ会話が始まった。

大分県の日田市で、すてーき茶寮『和くら』というお店をやっているという後藤和子さんと、姉の久野貴子さん、妹の古田嘉寿美さん。

EV旅のことをお話しすると、「ぜひ日田にも立ち寄って」と誘っていただいたが、現状のルート計画では日田に回るのは難しい。

でも、いつかきっと機会を作ってお邪魔させていただきたい、と思わせてくれる、素敵な母娘3人組だった。

どんな会話を交わしたか。詳しいことは割愛するが。

朝5時に、面倒だと思わずに早朝参拝に来たからこそ。そして、思い切って「撮りましょうか」と声をかけたからこそ生まれたこの出会い。

実は、人っていろんな出会いに恵まれていて、でも、日常の中では声をかける機会や勇気を見つけられずに、スルーしてることが多いのだろう、と感慨深かった。

山道ですれ違う人とは、よく「おはようございます」とか「こんにちは」とか挨拶するけど、それだけじゃなかなか「関係」は生まれない。少しだけ踏み込んで、人と人との関係につながるような声かけって、大切だ。

伊勢神宮という由緒正しき場所に旅していたからだろう。きっと、江戸時代の旅人たちは、こんな風に声を掛け合ってお伊勢参りを楽しんでいたんだろう、と時空の向こうへ思いをはせた。

夜明けの空が青くきれいな正宮を写真に撮って。

まだ人通りのない「おかげ横丁」にEVスーパーセブンを乗り入れた。

赤福本店の前あたりで、写真だけでも撮っておこうと思ったからだ。

が。

閑散とした通りの中に、温かな店の明かりが見えている。

なんと。

赤福本店は5時から営業していたのだ。

伊勢の名物はいろいろあるけど、なぜ、赤福がこんなに全国区の銘菓になったのか。

その「力」の秘密に触れた気がした。

で。

二個入り220円のやつを、片岡さんの分と二つ購入。

だって。

私は赤福が大好物なのだ。

 


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