Member's Report 2024

【荒野でマッドマックス愛とEV愛を叫ぶ】

中村 さつき(埼玉県)

「EVについて勉強したい」と参加させていただいたEV入門塾。「ガソリンが貴重品になって人を殺して奪い合うっていう映画があって…『マッドマックス』というアメリカ映画なんですけどね」とお話しくださる舘内さんに「オーストラリア映画です」とお声がけした日からあっという間に13年が経ちました。ガソリン価格が高騰して世の中にマッドマックス感が漂いつつある2024年12月28日から2025年1月4日の1週間、マッドマックスのロケ地巡りでオーストラリアに行ってきました。

マッドマックス・1作目のロケ地、メルボルンの市街地には「ここは日本ですか?」と思うくらいたくさんの日本車が走っていました。そのほとんどがアウトランダーとエクストレイル、タクシーはなぜかほぼカムリです。テスラの比率も東京よりはるかに多く感じました。

2番目の目的地はマッドマックス・2作目のロケ地、メルボルンから約850kmの荒野の街・ブロークンヒルです。「荒野をロングドライブ」にも心惹かれますけれど、日程の都合で空路を選びました。直行便はないのでシドニーかアデレード経由です。今回は乗り継ぎの時間を利用して国立自動車博物館を訪問したかったのでアデレード経由を選択。こちらの博物館に展示されているマッドマックス・第3作で使用された実車を見るのが目的です。アデレードにもたくさんの日本車が…テスラも多く…メルボルン同様です。

荒野の街・ブロークンヒルではテスラには出会いませんでした。車のサイズもメルボルンやアデレードに比べて大きくなって、キャンピングトレーラーがほとんどの家にある感じです。ブロークンヒルの人口は2万人弱、近くの3万人都市のミルデューラまでは約300kmで、一番近い大都市のアデレードまでは約500kmです。途中にガソリンスタンドはあっても急速充電できる場所は恐らくないので、EVでの走破は難しそうです。充電器が載せてある給電カーというのがありますけれど、オーストラリアの内陸部のあちらこちらに同様のクルマを配備するのは非現実的です。ガソリンは持ち運ぶこともできますし。

ところで、荒野のガソリンスタンドで給油をしながら「このガソリンはどこから運ばれてきたの?電気なら長距離運ばなくても済むのに」と思いました。ブロークンヒルの先にも風力発電所がありますし、日照条件は良さそうなので太陽光発電も可能です。風力発電はあちこちで見かけたのですけれど、原子力発電所は一体どこに?と調べたら…資源大国のオーストラリアに原発はありませんでした。火力発電メインだったのが風力や太陽光にシフトしつつあるようです。

ブロークンヒルの近郊を走るだけならEVでも事足りる気がします。今回利用したレンタカーの走行距離は1日半で約200kmでした。アデレード往復なんていう時はエンジン車、街乗りはEVというのはどうでしょう?ブロークンヒルの住民の皆さんのご意見を聞いてみたいです。

2011年の2月に日産リーフに乗り始めて以来、1週間エンジン車に乗り続ける(レンタカーとタクシー)というのは初めてのことでした。帰国して久しぶりにEVに乗ってみて「この感じ!」とあらためて思いました。V8エンジンも大好物ですけど私は電気で行きます!

↓旅の詳細(全7回)です。お時間のある時にどうぞ
「窓を開けてトンネルを マッドマックスロケ地巡り メルボルン・Day1」
https://blog.goo.ne.jp/nsatsuki63/e/08b2c044b38de075c5ab896eb74dc798

マッドマックスファンの聖地 ブロークンヒル郊外のロケ地です。

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