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Japan EV Festival 1999

フェスティバル参加記

「でんきみなぎる」かたやましんたろうの場合

 私のフェスティバル参加は,今年で4回目になります. いつのまにかスタッフに加わっていた私は, 他のスタッフと共に日の出前の会場入りです. ERKのタイムトライアルにも参加しているのですが, 車や道具の運搬はすっかりメンバーにお任せ. 「ごめんね」と思いつつ, 会場へと急ぎます.

まずは守衛さんにご挨拶して, バイトとの打ち合わせ. バイトは駐車場整理や入場パスのチェックをするので, フェスティバルは殆ど見ることが出来ません. これまた「申し訳ないなぁ」と思いつつ, 打ち合わせを終え彼らに仕事を任せ, さらに会場奥へと入っていきます. ここでようやく, 空が白みを帯びてきます.

 

 

会場奥へ入り, 他のスタッフの皆さんと合流. 挨拶をして特製スタッフTシャツと帽子を貰い, 着替え. その後テントの位置などの基準となる「パイロン」を手分けして立てているうち, 日の出. ボランティア(かつ, 殆どはレースに参加)の皆さんも揃い始め, いよいよ会場設営が始まります. よく一緒になる皆さんなので, 「ごぶさたしてます」なんてご挨拶をしながら.

 

 

朝のテント立ては, 結構辛いのです. 眠いし, 朝日はまぶしいくて暑いしし, 夕方と違って風はないし. ただかなりの人数がいたので, 膨大な数のテントがサクサク立っていきます. 時々バイトの様子を見たり, テント以外の設備の設置をしたりして... ほぼ設営が終わると, 気分いいもんですよ. 写真の正面に見えるのが, 筑波山です.

 

 

そうこうしていると, エントラントや展示車両など続々会場に到着. この頃から, あたりがだんだん騒がしくなってきます. 駐車場整理のバイト君も忙しさのピーク. 「がんばってねー」と声をかけつつ. また会場入り口にいるメンバーには, 申し訳ないが「がんばれ」と念を送りつつ, 自分はちょっと一休み. 辺りを見ていると, エントラントが車を降ろして, チームのテントに収め, レース直前の最終チェックをしている... って, そういや自分の乗る車はどこにいったんだろう?

 

 

チームのメンバーが全員, 4時からボランティアとして参加していたので, バタバタ. おまけに展示に1hディスタンスチャレンジにERKにと3部門参加だったので, かなり準備が遅れ焦りまくる. 眠いしねぇ...

私の乗るERKはというと, 当日になってもチェーン付近に問題を抱えたまま. チェーンのたるみが大きくなったり小さくなったり, スプロケットがずれてるのかシャフトが曲がってるのか, 全然原因を特定できず. とりあえず外れない程度に張って, 今日は乗り切ることに決定. 急いで再車検を受け, ドライバーズミーティングをメンバーに任せ, 私はスタッフの打ち合わせへGo!

 

1hディスタンスチャレンジの集計の担当にもなっていたので, 計時スタッフの方々とも打ち合わせ. 金曜日に「はっと思いついて」勢いで組んだ予選・決勝集計システム. 過去鈴鹿EVレースに出場した経験から, 1hディスタンスチャレンジにも, ちゃんとしたリザルトが配られるといいなぁ, と思っていたもので... 後日談ですが, 予選はご存知の通りうまくいったものの, 決勝でなんと「失敗」, 当日配布は出来ませんでした. すいません. 来年は頑張ります.

 

 

打ち合わせが終わると開会式, 手作り電気乗り物のデモ, そしていよいよERKタイムトライアルがスタート. 神聖なる「じゃんけん」の結果, 私はチーム2番手に. つまり, バッテリとしてはちょっとタレてる, タイヤとしてはちょうどいい筈の3本目. しかし正直言うと, 普段はERKレースの計時・集計をしているだけで, レースは勿論乗るのも1年ぶり. オマケに, メンバーはレースの経験なし! 大丈夫かなぁ.

 

当日朝発表になったコースを見た感想は, 「4本目(1本目の逆回り)がイヤだな」. 高速スラローム直後(7本目?)と, その後の360°ターンに引っかかる方が多かったのですが, 私は断然ここ. 何しろ方向音痴です. フェスティバルのミーティングにも, 「迷って遅刻」を連発. 過去ミスコースの経験もあり. 慎重に, 1本目スタート.

 

 

27秒台. 一応チームトップの記録を出して, 経験者の面目を保った私. 自分の2本目はバッテリ交換させてもらい, 勇んで再びコースに出ましたが...

 

 

懸念されていた4本目を視界に入れられず, 大幅ロス. その後, ゴール後のブレーキングも失敗してパイロンタッチペナルティ. 「方向音痴」の烙印をおされ, 撃沈. チーム記録の足引っ張っちゃったなぁ... ごめんなさい. オマケに, この後1hディスタンスチャレンジの計測にも行かなきゃならないの, とスタッフの仕事に戻ることに. 本当にごめんなさいごめんなさいで, 移動. 謝ってばっかりです.

 

この間に, 1hディスタンスチャレンジの予選は着々と進行. 途中経過が印刷してアナウンスに渡されていて, 予選の集計システムとしては予想以上の出来. 喜びもつかの間, 1hディスタンスチャレンジにも出ているチームメイトが, パイロン2本を倒す豪快な走りを見せて, 私は唖然呆然. 「ペナルティは1本30秒にしましょう」って, スタッフミーティングにも参加してた当人が, なんともはや... 倒してなければ10秒台のタイムでした. 残念.

 

予選は無事終了. リザルトをチェックして印刷, 全チームに配って一休みすると, ERKのコースからタイヤのスキール音が聞こえてきます. 新しい72V仕様のERKが公開され, エントラントが試乗しているとの事. 乗りたいなぁ, と思っているうち, いつのまにか1hディスタンスチャレンジのコースインが始まっていました. なんか, 息つく暇がないぞ.

 

前者グリッドに整列. 車とドライバーが紹介された後, 舘内さんのフラッグで一斉にスタート. ここから先, しばらくよく覚えていません. 周回数は問題なかったのですが, 計時のミスで集計システムが頓挫. うへぇどうしようと思って思案しているうちにレースが終了. コンバートKカーがいやに元気だなぁ, という印象があるだけで, その後の集計が終わるまで, もう内心「ごめんなさいすいません」を連呼. 気がついたら表彰式も終わりです.

 

この後, お約束の会場撤収です. タイムリミットは日没. また申し訳ないことに, 車両の後片付けはメンバーに任せ, 会場の後片付けにおおわらわ. 後片付けを終え, 会場を後にして夕食を食べて参加賞を山分けし, 1日がようやく終わったのでした.

 

ふりかえってみれば, エントラントにスタッフに, スタッフの中でも色んな仕事を掛け持ちしていたので, とにかくあたふたしたフェスティバルでありました. 回りを見れば, 面白い乗り物・凄い車を作って来たり, 遠路はるばる自走して来たり. なんともみんな楽しそうで... 来年は, 自分ももっと楽しもうと思った次第であります. とりあえず, 皆様お疲れ様でした. また来年, お会いしましょう!