2011年11月16日(水)緊急開催!

2011年9月にフランクフルトで開催されたモーターショーは、ヨーロッパの激変を伝えるのに十分衝撃的だった。

「このままでは日本のEVは負ける」

そこで、フランクフルト・モーターショーで発表されていた数々のEVを検証しながら、日本は、私たちは何をしなければならないのかを考える『緊急提言報告会』を開催することにした。

はたして、フランクフルト・モーターショーで何が起こっていたのか。まずはその概要を列挙しておこう。

【1】ヨーロッパのEVをめぐる状況は、どのように変わったか?

(1)ほとんどのメーカーがEVを展示
(2)発売間近のEVの発表
(3)一社で他種類のEVを開発
(4)インフラの急速な整備

EVにもハイブリッドにも懐疑的だったヨーロッパ・メーカーは、21世紀初頭にディーゼルエンジン車の開発に向かった。だが、高価な噴射装置と触媒に進路を断たれ、あわててハイブリッドを開発、合わせてEVの開発にも力を注ぎ始めている。

その背景には進む日本、韓国、中国の高性能電池開発がある。いまや、ヨーロッパではEVを開発しないメーカーは生き残れない。

【2】ヨーロッパ・メーカーのEV戦略

たとえば、メルセデス・ベンツは、EV開発にもっとも慎重でありながら、旗艦の「SLS」を電気にコンバージョンする一方で、スマートの電池を変更して発売にこぎつけるなど、もっとも積極的であり、確実にEVワールドを構築している。

官能的なエンジンでファンの多いBMWは、それを超える官能性をもたらすべくEV開発に大きく舵を切った。VWはシティ・ビークルの「Nils」やAセグメントの「e-UP!」、そして「E−GOLF」と、すでにEVのラインアップを整えつつある。アウディは、「2020年に世界一のEVメーカーになると」いう。

【3】ルノーのEV戦略は……

日産とも関係の深いルノーは、シティ・ビークルの「TWIZY」、5ドアハッチの「ZOE」、4ドアセダンの「FLUENCE」、バンタイプの「KANGOO」と、4種類のEVを取りそろえた。

ルノーは、日産とともに16年度までに150万台のゼロ・エミッション車の販売累計を達成し、業界をリードすることを明言している。

【4】活況を呈するヨーロッパEVベンチャー

ヨーロッパでのさまざまなEVベンチャーの現状も見て取ることができた。とくに興味深かったポイントを列挙する。

(1)e-WOLFはトヨタのEV開発前線基地か……
(2)急速に拡大する急速充電システムの開発
(3)始まった産官学連携のEV開発
(4)ポルシェのチューナーもEV戦線に参加

はたして、日本のEVベンチャーが目指すべき「チャンス」はどこにあるのか。それを見極めるためにも、フランクフルト・モーターショーで明らかになった現実を知り、状況を把握しておく必要があるだろう。

舘内端の『フランクフルト・モーターショーEV報告会』
開催概要

日時:2011年11月16日(水)13:30〜16:30(受付13:00〜)
場所:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
参加費:4000円(日本EVクラブ会員:3500円)
※当日、受付でお支払いください
定員:50名(申込受付順)
申込締切:2011年11月11日(金)
※締切後に参加可否のご案内をいたします。
主催:日本EVクラブ

<お申し込み方法>
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