HOME > 日本EVフェスティバル2000総集編 > コンバートEV予選

 コンバートEVの走る・曲がる・止まるの基本性能を確認する目的として、タイムトライアル形式のジムカーナを行いました。
 これを予選と位置づけ、タイムの早い順に決勝グリッドを決定。EV・Aクラスがポールポジションを獲得。昨年よりも長い距離のコースのため本戦に向け、バッテリー温存チームと、好グリット位置を目指すタイム狙いのチームなど、各チームの作戦はここから始まっていました。
■コース紹介
日常の走る、曲がる、止まるの基本性能をジムカーナコースに取り入れました。軽自動車からトラックまで、クルマの大きさに関係なく加速・ハンドリング・ブレーキングに挑みました。


1時間で1周5.5Kmの高速周回路を何周出来るかを競いました。
 昨年の優勝車は14周を走破し、この14周を優勝の目安として、各チームがセッティング、作戦を立てレースに挑みました。完走はもちろんのこと、14周を上回る周回数にチャレンジしたチームが続出し、みごと今年の優勝車は過去最高の15周を記録しました。
 DCブラシモーターと鉛バッテリーを使用したストッククラスと、他のモーター・バッテリーを使用したフリークラス、両クラス共トップは15周でした。



優勝チーム
1.ワクワクドキドキ初出場チーム
2.ちょっと慣れた?2回目チーム
3.今年こそ!の3回目チーム
4.手慣れてきました4回目チーム
5.すっかり常連?5回目チーム
6.最多出場!!6回目チーム


優勝チーム

ゼッケン4:勝也チョッパーII
Reporter:服部 芳也(早稲田大学永田研究室)
 今年2年目の私達は、昨年バッテリーをあまらせて11周であったことや、今年から24個すべてをOptima Yellow Top に変更したことから、当初13周の予定で作戦をたて、バッテリー残量と速度からペースを調整していく予定でした。ところが最初のピットイン、2回目のピットインとなかなか容量が減らずどんどんペースアップすることに、最後にはフルアクセルで走ることになり、気が付くと15周のペースになっていました。正直言ってまさか優勝できるとは誰も思っていなかったので本当にうれしかったです。 最後にこのすばらしい大会の準備をあの強風の中をしてくださったスタッフ、ボランティアの皆さん、そして自慢のEVを持って一緒に大会を盛り上げてくださった皆さん本当にありがとうございました。また来年お会いしましょう!!

1.ドキドキ・ワクワク初出場

ゼッケン10:EBCル・パンIII世号
Reporter:茂木 晃(アースビジネスカレッジEVクラブ)
 初めて車が動いた時は感動でしたが、大会の2日前充電に失敗してバッテリーをすべて壊してしまい参加をあきらめてた時、周囲の人達の協力に助けられて無事参加した我チーム。結果が4位とは!!本当に色々の人達の協力があったからと感謝しています。来年は優勝とクラブ員一同誓い合いました。
ゼッケン11:エコ・キャリー
Reporter:水野 友夫(チームE.C.E)
 今回のフェスティバルは、手作りEVを知った5年間で一番ハードで一番充実してました。祭りに自分の神輿を担いで参加した今回が一番でした。(今までは一般参加で、ボランティアでオフィシャルとして参加していました)一番感動したのは、自分で組んだ車のアクセルを踏んでタイヤが動いた瞬間でした。連日の深夜までの作業の疲れが、吹っ飛びました。ただ残念だったのが、その時すでに9/2の午後11時過ぎで、感動にひたっている時間がありませんでした。根性だけのこの車は無事フェスティバルを走り終えました。
ゼッケン12:無煙ロー(ド)スターS2000
Reporter:桜井 利則(EVエンジェル)
 シェイクダウンテスト無しのぶっつけ本番だったのでジムカーナはただ動いただけ。トライアルも手さぐりで、走り出してみると4ラップ目に入るところでアクセルワイヤーのトラブル発生。すぐに直してピットアウトして行った。しかしそれっきりもどってはこなかった。裏ストレートで止まってしまっていた。チェッカーの華やかさを横目にトラックで回収に向かう。クルマを回収してパドックにもどりながら、こういうのもレースのうちだと思えて面白かった。リザルトを見ると堂々の最下位だった。ここまで見事にビリだと笑えてきてしまってかえって気持ちがいい。
ゼッケン20:SJ2001
Reporter:斉藤 浩城(オフロードサービス・タニグチ)
 暑い、熱いEVフェスティバル2000、チーム代表として初参加させていただきました。とても、とっても楽しかったです。思えば、子供が生まれたのがキッカケとなって、僕の心の中に"電気自動車"という、あつい気持ちが芽生え、会員の薄井さん、鈴木さんを始め多くのみなさんたちの、あつい気持ちをエネルギーに、EVジムニーという形になって誕生できました。いろいろな形で手伝いをしてくれた皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。谷田部を元気に走っただけで感動なのですよ、参加してくれたみんなの"あつい"をもっと大きくして、いろいろな人たちにバラまきながら走ってくれたらしあわせです。
ゼッケン52:三期にまかせろ号
Reporter:白石 厚親(手作り三期の和・輪・環)
 「手作りEV教室」製作のパジェロ ミニEVの1時間ディスタンスチャレンジに最強のメンバーが結集した。ルマンも任せろのメカニックの鬼、長沼。ロボット工学の権威、緻密なブレイン、山口。6時間耐久の常連、タフなレーサー、小鮒。細かい部品製作、電気配線を寡黙にこなす、吉田。回路図の設計、解析のスペシャリスト、宮代。ローダーからカートまで、ハンドルを持てばご機嫌な、白石。これで勝てない訳はない。いよいよスタート、長沼、山口、小鮒へと順調にコースイン。しかし、10分過ぎても戻ってこない。何処かで止まったか?20分経過しびれを切らし探しに行くと、ゴール手前の待機レーンにいる。電流、電圧共に下がり走行できない。たった4周でレースは終わった。電気エネルギーはガソリンのように目で量が計れないので、その管理の難しさをあらためて知らされた。鬼が笑っても、来年こそはと思っている。
ゼッケン53:Prev
Reporter:佐藤 員暢(四国EVチャレンジPrev)
 四国でEVラリーを主催しているメンバーでチームを作っての参加でした。なにしろ徳島から筑波まで約800 km有りますので、行きは12時間、帰りは10時間という長旅になりました。土曜日の早朝に出発し、フェスティバル終了後帰路につき帰宅は月曜日早朝、その日仕事と言う過酷なスケジュールでした。コンバートEVジムカーナでは、走り出したとたん、後のディスタンスチャレンジが気になり、ついつい省エネ走行に手足が動いてしまいました。それが良かったのか、ディスタンスチャレンジでは目標以上の走行ができました。チームワークと幸運に恵まれ目標の13周を1周上回る14周でき、初出場にしては出来過ぎかな?と思い満足しています。
ゼッケン57:ミゼット・ EV-R改
Reporter:奥田 尚登(ダイハツ有志チーム)
 手作りEVミゼット・ワンメイク4時間耐久レース以来、日本EVクラブのイベントに楽しく(図々しく)オープン参加させていただいておりますダイハツ有志チームです。 今回は、走行距離の短いジムカーナ出場にしぼり、電池は軽トラック用の市販バッテリを用いてとことん軽量化と前後重量バランス改善、低重心化にこだわりました。 その姿をみて、でんき4耐のときの美しいボディーを想像できる方はおられなかった様で「ダイハツさん、今回もここまでやりますか〜」との声を聞き、“しめしめ、してやったり”と思うチーム面々でした。また、皆様の今後のイベントへお誘いいただけたら幸いです。

2.ちょっと慣れた?2年目チーム

ゼッケン55:T-REV01
Reporter:池田 英樹(東京都立大学EV研究室)
 今年は昨年よりも2周も多く走行し、完走する事が出来ました。これには正直驚きました。というのは、車の基本的なスペックは昨年と全く同じだったからです。そして昨年はバッテリーを使い果たした状態だったのに対し、今年はバッテリーのパワーダウンはほとんど感じることなくゴールする事が出来たのです。せめてもの対応策として行ったのが、タイヤの空気圧のチェックや状態の良いバッテリーの選択、そして走行中にドライバーが確認できるよう電流計とストップウォッチを運転席に取り付けた、といったものでした。結果的に昨年より2周も多く走る事が出来たのは、この電流計を常にチェックしながらアクセルをコントロールしていた為だったと思われます。走り方一つで随分差が出る事を思いしらされました。が、これは特に電気だけに言える事ではないと思います。
ゼッケン56:NISSEI EV CIVIC
Reporter:芦田 隆(TGMY Ashida)
 今回のトライアルは気合いが入りました。フリークラスで表彰されるのは一位だけ、二位でもリタイヤでも同じ敗者。初めて参加の昨年は13周走りながらも、結果は二位で敗者。それでも自走で大阪つくばを往復1200km完走。その上自走賞をいただきとても満足でした。さて、今年の目標は「JARIを15周」「うまく行けばフリークラス優勝」。目標が決まれば、先ずは昨年のデーター分析、昨年は5回のピットストップのロスタイムが平均3分。この残り45分で15周走るには平均110km/h、去年の平均95km/hを110km/hにするには必要な電力が1.55倍必要となりこれでは話にならない。しかし、50分を100km/hで走ると15周可能になり、走行に必要な電力も昨年より17%増えるだけの計算。しかし、現実はそう甘くなく14周目まで元気だったバッテリーが15周目に急に20Aしか出なくなりスピードダウン。それでも75km/h程のスピードのまま1時間57秒で無事チェッカーを受けました。今は、目標達成に大満足。

3.今年こそ!の3回目チーム

ゼッケン3:KP号
Reporter:戸張 雅章(KPEVクラブ)
 11周で最後のピットイン、目標周回数14周完走(残り時間は・・・)、最終ドライバーがスタート。時間を気にしながら14周に向けてGO!スタート時よりピットとドライバー間を携帯電話でつないでいましたが、あるところに来ると回線が切れてしまいました。孤独のドライバーになってしまい最終的な決断をドライバー自身が13周完走か、いちかばちか14周完走入賞を狙うか迷いながら14周目突入(何とか間に合いますように)。ペダルべた踏み状態・・・・・無念にもタイムオーバー、でも気持ちの良いレースでした。(完走出来たらもっとかなぁぁぁぁぁぁ残念)来年は入賞(優勝)するぞ!!
ゼッケン7:G.E.M.1
Reporter:平井 輝行(おきらくGEV)
 これまで1時間ディスタンスチャレンジに2回出場して2回ともリタイアという我がチーム。なのに前回の4耐ではなぜか2位。いい加減今回こそは完走せねばならない状況でしたが、無事に悲願の完走となりました。前回、前々回はメーターが全て死んでしまったのですが、今回はちゃんとメーターが生きていたので非常に助かりました(笑)。心残りなのは、前回、前々回のリタイアの恐怖からか、バッテリーを最後まで使い切れなかった事ですね。もう少し平均速度上げていけばもう1、2周はできたかもしれませんね。来年は思い切って(でもリタイアしないように)バッテリー使いきりましょう。そうだ、多分ナンバー取れてると思うので、状況が許せば自走参加もしてみたいです。

4.手慣れてきました4回目チーム

ゼッケン9:JAEC EV ウインディ
Reporter:森 修一(日本自動車整備専門学校)
 「1人2周づつね!」「時速100キロまでで、50A以内」「止まるとき、クラッチは・・・、使わない」「なるべく内側を走ろう!」
これがうちのチームの作戦のすべてである。私も含めて、全員が初めてこのコースを走る。初出場のチームとちっとも変わらない。とはいえ、このクルマの「フェスティバル参加」は4回目となる。今までは、彼らの先輩たちが毎年ドライバーを勤め、過去延べ18人が挑戦!「全戦リタイヤ!」というなんとも恥ずかしい記録を残している。4回目にして、はじめてクラブの顧問(私)が責任を果たすべく登場と相成った。学生たちは、口々に「EVって速い!」「気持ちいい!」を連発!アンカーは、ジムカーナで遊ばせてもらった私で、たれたバッテリーのご機嫌伺いに徹した。1時間2分、やっとのことでゴール!チェッカーを受けた!12周初完走!「耐久レース初完走」に、3位表彰台という思いがけないおまけがついた!参加した学生たちは、もう来年に向けての改造計画を練っている。どれだけの戦闘力アップになるか、お楽しみ・・・。
ゼッケン50:クーペEV
Reporter:長岡 和広(EV tero part1)
 毎年、何らかのアクシデントが起こるフェスティバルです。今年は、強風!来年は、どうなることかと、期待してしまいます。ところで、今年はEV teroとして、2台のコンバートEVで参加しましたが、残念ながら、Z-EV(ホンダZ)は、動かずじまい。なにせブレーカーをONしたのは、会場に到着してからだったのでした。来年は、車両を熟成させて望みたいと思います。それと、各チームともバッテリー容量を計算しつくし、レース駆け引きも上手になってきていますね。行き当たりばったりの当チームも、「来年は緻密なレースをやるぞ!」と、誓いあいました。・・・本当かな?

5.すっかり常連?5回目チーム


ゼッケン8:ピッコロ2号
Reporter:石崎 啓幸(チーム・ピッコロ)
 2000年という区切りの良い年に、晴れて良い結果を出したかったチーム・ピッコロですが、伏兵12VバッテリーにKOされてしまいました。DC-DCコンバータの調子が悪かったのもありましたが、まあ、でも今年も出走できた訳だし、まわりを見回すと常連さんの常連車もすっかり代替わりをしておりましたので、せめて、ピッコロ2号のボディが腐るまでは走りたいと、体に鞭を打ちつつ、来年の計画を考えているところです。三輪車で参加する方、どなたかいませんか?

6.最多出場!!6回目チーム

ゼッケン2:MR2・でんき
Reporter:五十棲 克己(花園高校EVチーム)
 EVは、のろくて・距離もダメと思われている。私も、手作りで距離は諦めムード。会員の薄井さんのマーボー・でんきに乗った。ショックを受けた。速さは手作りで充分すぎる?限りある資源よりずーっと少ない資金で作った、「気持ちのいい速さ」のコンバートEV。通勤に使う短距離ランナー。名前もマーボーにあやかって、MR2・でんき。フェスティバルでは、ジムカーナとディスタンスチャレンジ1周目のトップ狙い。ジムカーナでは100分の8秒差ながらストッククラス(ブラシモーター、鉛バッテリ)トップ。ディスタンスチャレンジ1周目、遥かかなたの最終コーナーに一番最初に姿を見せた。1周3分ちょっと。マイクが速すぎるといっている。ヤッター!!そのうえ、100メートルランナーがマラソン(1時間・90Km足らずでも短距離ランナーにとってはマラソン?)完走。もっとたくさん走ったEVがたくさんあったのに、チェッカーを受けるのに失敗。おまけにクラス2位。思った以上の結果が...。多くの人にふつうの手作りEVでも「速い」と思ってもらえたことが、一番の成果。今年のチャレンジでした。