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記事No | : 1086 |
タイトル | : Re: EVミラの制作費 |
投稿日 | : 2010/02/20(Sat) 12:52:20 |
投稿者 | : 通りすがり |
このミラEVは、ベース車両のミラは軽自動車でせいぜい100万〜150万ってところでしょうが、問題はやはりリチウムイオン電池です。
ミラEVの電池は三洋電機のものでしたので、いわゆる三元系(コバルト、ニッケル、マンガンの三元素)と言われるリチウムイオン電池で形状は18650型というパソコン等で使われるものと同じようなタイプです。
製造コストについては、推測するしかないですが、ミラEVの電池容量(74kWh)と現在のリチウムイオン電池の容量当り単価(自動車用ということで100〜200円/Wh)から推定すると、電池だけでも74000×100〜200=740万〜1480万円になります。
これに、ベース車両からの改造のための制作費とかモーター、インバーターなどの部材のコストを加えた額が、製造コストになります。ですので、雑駁には1000万円〜2000万円程度のどこかになるのではないでしょうか。
現在では、18650型電池は同じリチウムイオン電池でも安価な中国製などのリン酸鉄系で低価格化が進んでいるので、そういった安価な電池を使えばもう少しコストを下げられた可能性がありますが、信頼性の懸念やスポンサーとの兼ね合いなどもあったのでしょう。
もっとも、中国の自動車メーカーであるBYDなどは、そういったリン酸鉄系リチウムイオン電池を大量に使い、安全性も問題ないという姿勢で量産車の開発と製造を行う方向にあるようです。
この辺は日本メーカーのように三元系(三洋電機など)やマンガン系(日産自動車など)を採用するのと、安価で比較的安全だがエネルギー性能面でやや劣るリン酸鉄系を採用するのとで、どの材料のリチウムイオン電池が中長期的に最も普及するのかを見極めるにはもう少し時間が必要ですね。
なお、i-MiEVのリチウムイオン電池の容量は16kWhとテスラロードスターやミラEVに比べると少量ですが、これはやはり高価な電池コストと量産EVとしての必要最低限の走行距離とのトレードオフを考慮して最終的に落ち着いた数字です。
クルマの一般的なユーザーは、一日に走る距離がせいぜい50〜60kmだろうというような調査から、それにもう少し余裕をみた数なわけです。
同じような考えでプリウスPHVのEV走行可能距離も23〜24km程度に抑えられています。
ただ、プリウスPHVの場合ガソリン(ハイブリッド)走行もできるので、走行可能距離は1000kmを超えていますが、そうすると本当にそんなに走れるだけの電池やガソリンタンクがいるのか、ということになってくるかもしれません。