JAPAN EV Rally 2016 レポート

The Rally to the Clouds!

3回目を迎えてスケールアップ。乗鞍スカイラインを走行しました。

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『ジャパンEVラリー』は、全国のEV・PHVユーザーに集結を呼びかけて、地球温暖化防止をめざし、次世代車の普及をはかるイベントで、2014年、2015年に続き3回目の開催となりました。

「RALLY」という言葉はオフロード競技のイメージが強いですが、本来は「集結」や「奮い起こす」を意味します。つまり『ジャパンEVラリー』は、全国各地からEV・PHVで旅をして実際に充電施設を利用し、目的地に集まることで、EVやPHVの楽しさを満喫し、その魅力を広く発信しようという試みです。

3回目を迎えた今回は、今までの長野県白馬村のほか、岐阜県、高山市などのご協力を得て、イベントの規模を拡大しました。白馬に集合してい解散する「白馬パレードクラス」、白馬から高山へ走る「エキスパートクラス」、岐阜県の奥飛騨に集まる「ファミリークラス」の3つの参加クラスを設定。さらに標高2,702mの畳平へ向けて乗鞍スカイラインをEV(PR車両のみ)で駆け抜ける『スペシャルステージ』を設けました。

また、7月18日には高山市の「飛騨・世界生活文化センター」において『最新EV・PHEVモーターショー in 高山』を開催。「EV・PHEV試乗会」や 『観光と自然の共生を考える』をテーマとしたフォーラムなどで、広く一般市民のみなさまにEV・PHVの魅力や、その活用法を訴求する機会を提供することができました。

日本国内の急速充電設備の設置箇所数は6958(2016年8月25日現在)にまで増えました。ことに、高速道路サービスエリアへの整備が進んだことで、EV・PHVによるロングドライブの利便性は2〜3年前に比べても飛躍的に向上しています。

今回の『ジャパンEVラリー2016』には、EV普及の先駆者たち(このイベント主旨に共感する市販EV・PHVユーザーのみなさん)が集結しました。EV・PHV、ことにEV普及に向けての最大の課題は「充電設備の普及」から、より魅力的な市販車の登場や、その「活用法」へと進展したことを、改めて確認できるイベントとなりました。

イベントの様子をレポートします。


概要

【開催日程】 2016年7月16日(土)〜18日(月・祝)
【主催/白馬会場】  一般社団法人日本EVクラブ
【主催/乗鞍・高山会場】 ジャパンEVラリーin乗鞍 & EV・PHEV試乗会in高山実行委員会
【協力】 白馬EV推進協議会/岐阜県/高山市
【後援】 白馬村/白馬村観光局/経済産業省

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● EV・PHV参加台数:74台
● 試乗会(試乗車・展示車):17台
● ウェルカムパーティ(EV夜会)参加人数:約150名


 

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イベント内容

※写真は適宜抜粋してご紹介しています。

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EVラリーゴール

白馬、高山各会場に設置されたゴールゲートで記念写真を撮影。『EV普及アンバサダー認定証』にゴール写真を入れてお渡ししました。

【白馬ゴール】 7月16日12:00〜16:00
長野県白馬村、Hakuba47 の特設ゴールへ。エキスパートクラスとパレードクラスの参加者のみなさんがゴールしました。

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【高山ゴール】 7月18日13:00〜15:00
岐阜県高山市『飛騨・世界生活文化センター』駐車場の特設ゴールへ。エキスパートクラスとファミリークラス参加者のみなさんがゴールしました。

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EV普及アンバサダー認定証
EV、PHEVで参加したみなさんには、ゴールの証として『EV普及アンバサダー認定証』が贈呈されました。

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EV・PHEV オーナーズワークショップ

7月16日 13:00〜16:30
白馬ゴールの白馬47スキー場内に設置した「オーナーズテント」において、電気自動車に関するテーマを設定したトークや寄せ書きを実施しました。

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ウェルカムパーティ(EV夜会)

7月16日 17:00〜20:00
BBQで楽しむ表彰式&ナイトパーティー。地元の子どもたちによる太鼓演奏やモータージャーナリストのトークなどで盛り上がりました。

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白馬村EV・PHEVパレード

7月17日 8:00〜8:30
参加EV・PHEVの有志により、白馬村内をパレード。あいにくの雨天となってしまいましたが、3回目の白馬村EVパレードが実施されました。

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白馬〜奥飛騨温泉郷(エキスパートクラス)

7月17日 13:00〜16:00 ※奥飛騨チェックポイント設置時間
エキスパートクラス参加者は、白馬村から奥飛騨チェックポイント(殿下平総合交流ターミナル)への約100kmを走行しました。ルート上のスポットに設定された「ミッション」をクリアしながらのチャレンジでした。

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全国各地〜岐阜県内の道の駅〜奥飛騨温泉郷

7月17日 13:00〜16:00 ※奥飛騨チェックポイント設置時間
ファミリークラス参加者は、全国各地から岐阜県内の道の駅を経由して奥飛騨チェックポイントへ到着しました。チェックポイントでは、岐阜県のキャラクター「ミナモ」が迎えてくれました。

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奥飛騨ミーティング

7月17日 16:30〜18:00
エキスパートクラスとファミリークラスの参加者が奥飛騨チェックポイント(殿下平総合交流ターミナル)に集合。参加者同士の交流をはかりつつ、翌朝のスペシャルステージ(乗鞍スカイラインレポート走行)参加者のために、乗鞍スカイライン走行のポイントや自然について学ぶ『事前講習会』などを行いました。事前講習会では、2013年に藍綬褒章を受章した自然公園指導員の上平尚(かみひらたかし)さんのお話しを伺いました。
また、岐阜県のキャラクターであるミナモちゃんがダンスを披露してくれました。

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講師:上平 尚さん
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乗鞍山麓パトロール隊
乗鞍自然観察指導員
平成25年藍綬褒章受章

昭和59年から環境省自然公園指導員として中部山岳国立公園「乗鞍岳」を中心に高山植物やライチョウ等の保護啓発・外来植物の除去・美化活動等多岐に亘り率先して行動し、自然保護に多大な尽力をされています。豊富な知識と現場経験を持ち合わせ、五色ヶ原の森ガイドの指導育成や自らも人気ガイドとして多くの登山者の安全確保と自然保護啓発に日々尽力されています。


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スペシャルステージ(乗鞍スカイライン走行)

7月18日 9:00〜13:00
今回のラリーのメインイベントともいえる「スペシャルステージ」では、乗鞍岳における環境保全の取り組みや当ラリーの趣旨に賛同した国内外のメーカー等から提供されたEVのPR車両が乗鞍スカイラインを走行しました。

乗鞍スカイラインは、奥飛騨温泉郷の平湯峠から標高2,702mの乗鞍岳・畳平への全長14.4kmを駆け上る日本一標高の高い(厳密には長野県側に標高最高地点があります)山岳道路です。自然保護のため、2003年から一般車両の乗り入れが規制されていますが、今回、地元のご理解とご協力を得て、特別にEVが走行できることとなりました。前日は小雨模様で天候が心配でしたが、当日は早朝から快晴に恵まれて、記念すべきイベントを祝福してくれました。

スタートは奥飛騨チェックポイントが設置された殿下平総合交流ターミナル駐車場。山頂の畳平へ走行したEV(PR車両)18台にはラリー参加者が分乗してSNSなどで雲海にも遭遇できた体験の感動などをレポートしました。PHVやFCVなどの先導車、スタッフ車両を合わせて24台が乗鞍スカイラインを走行しました。

畳平では到着セレモニーと記念撮影の後、上平さんをはじめとするガイドの方にご案内いただいて、参加者のみなさんが自然探索を楽しみました。

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日産自動車が動画をアップしてくださいました!

今回のジャパンEVラリー2016にご協力いただいた日産自動車が、スペシャルステージの様子を動画で紹介してくださっています。日本EVクラブ代表理事、舘内端のコメントも紹介されています。


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高山オーナーズサロン

7月18日 13:00〜15:00
高山ゴールの「飛騨・世界生活文化センター」内にオーナーズサロンを設置。参加者のみなさんに交流を楽しんでいただきました。
 

電気自動車普及宣言セレモニー(閉会式・表彰式)

7月18日 15:00〜15:30
オーナーズサロン会場にて、『ジャパンEVラリー2016』の閉会式、および表彰式を行いました。

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フォーラム 『観光と自然の共生を考える』

7月18日 13:30〜15:00
EV・PHEVを活用して、自然と共生できる観光のカタチを目指すことはできるのか。観光と自然が共生するための方法について問題提起を行いました。
<基調講演>
『乗鞍の自然保護とEVの役割』  一般社団法人日本EVクラブ 代表理事 舘内 端
『EVが拓く観光の新しい姿』  株式会社JTBコーポレートセールス 黒岩隆之氏
<パネルディスカッション>
「観光と自然の共生を考える」 パネリスト/高山市商工観光部長 清水孝司氏、 黒岩隆之氏、 舘内 端

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自動車ジャーナリスト座談会 「電気自動車ってもうホントに使えるの?」

7月18日 14:00〜15:00
自動車ジャーナリストによる座談会。「電気自動車ってもうホントに使えるの?」を本音で語りました。
<パネリスト>
吉田由美、今井優杏、川端由美、斎藤慎輔、片岡英明

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EV・PHEV(プラグイン・ハイブリッド)試乗会

7月18日 10:00〜16:00
自動車メーカー各社の最新EV、PHV試乗会(無料)。飛騨・世界生活文化センター周辺の道を走っていただきました。
会場には、地元B級グルメの売店なども設置されました。
<試乗車>
日産/リーフ(EV)、e-NV200(EV)
トヨタ/MIRAI(FCV)
アウディ/A3 Sportback e-tron(PHEV)
BMW/225xeアクティブツアラー(PHEV)、330e(PHEV)
フォルクスワーゲン/パサートGTE(PHEV)、ゴルフGTE
<展示車>
三菱/i-MiEV(EV)
ホンダ/クラリティ(FCV)
BMW/i3(EV)、i8 (PHEV)
ポルシェ/パナメーラSEハイブリッド(PHEV)
メルセデスベンツ/C350e(PHEV)
ボルボ/XC90 TB(PHEV)

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また来年、ジャパンEVラリーでお会いしましょう!

フルで参加すると二泊三日の日程となった今回の『ジャパンEVラリー2016』。EVやPHEVで訪れた参加者やスタッフは、16日は白馬村、そして17日は奥飛騨温泉郷にて、EV充電設備がある宿を選んで宿泊しました。

白馬村、奥飛騨温泉郷ともに、200Vの普通充電設備を備えた宿が増えています。宿泊施設の方に伺ったお話しでは、現状はまだあまり充電設備が利用される頻度は少ないようですが、今後、EVやPHEVの車種が増え、普及が進むにつれて、EV充電設備の有無は宿選びの大切な基準になるでしょう。また、自然環境を観光資産とする地域にとって、宿泊施設に充電設備を用意することは、EVやPHEVの普及を支援することをアピールできるとともに、環境保全への意識を表現するためにも不可欠なことになってきたといえます。

EVやPHEVの普及は、再生可能エネルギーによる発電と組み合わせることで、温室効果ガスの排出を抑制することができます。地球温暖化に立ち向かいながら、モータリゼーションの利便性を享受し続けるために、不可欠な人類の「進歩」です。

今、欧州メーカーからは続々とPHEVが発表され、エンジン車から電動車両へのシフトが本格的に始まる気配を見せています。この『ジャパンEVラリー』は、多くの方にEVの魅力や使い方、また「もっとこんなEVがあるといいな」など、EVについてあれこれと考えていただける機会になっています。今年も、テレビや新聞、雑誌、ウェブなど、数多くのメディアにこのイベントを紹介していただくことができました。参加者のみなさま、そしてメディアのみなさま、ありがとうございました。

また、来年。ジャパンEVラリーでお会いしましょう!


 

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